2008年03月29日

梨木香歩 エンジェル・エンジェル・エンジェル

4101253358エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社 2004-02

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梨木香歩『エンジェル・エンジェル・エンジェル』145ページ

 
もういいよと自分が発した言葉が、私に体のあちらこちらで跳ね返り、響き渡る。
 もういいよ。もういいよ。もういいよ


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ニックネーム 美結 at 20:56| Comment(0) | あ行の国内作品

2008年03月13日

クリストファー・パオリーニ エラゴン 遺志を継ぐ者 ドラゴンライダー1

4789722309エラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈1〉 (ドラゴンライダー (1))
クリストファー パオリーニ Christopher Paolini 大嶌 双恵
ソニーマガジンズ 2004-04

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クリストファー・パオリーニ『エラゴン 遺志を継ぐ者 ドラゴンライダー1』

88ページ
空のハンターたるもの、餌食になって一生を終えるべきでない。地面におろされて死ぬより、羽ばたきながらしぬほうがいい


107ページ
たとえ血で血を洗うことになろうと、わたしは戦う。それがわれわれのウィアダ−運命だから。


127ページ
価値は行動することにある。立ち直る意欲をなくし、生きることをあきらめたら、あなたの価値は地に落ちる。あなたは今、選択しなくてはならない。ひとつを選び、それを身にささげる。行動することで、希望と目的が生まれるのだから。


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太宰治 津軽

4101006040津軽 (新潮文庫)
太宰 治
新潮社 1951-08

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太宰治『津軽』193ページ
私は或いは聖人にでもなれたのでなかろうか、と馬鹿らしい事を大真面目に考えて、ぼんやり窓外の津軽平野を眺め、やがて金木を過ぎ、芦野公園という踏切番の小屋くらいの小さな駅に着いて、金木の町長が東京からの帰りに上野で芦野公園の切符を求め、そんな駅はないと言われて憤然として、津軽鉄道の芦野公園は知らんかと言い、駅員に三十分も調べさせ、とうとう芦野公園の切符をせしめたという昔の逸事を思い出し、窓から首を出してその小さい駅を見ると、いましも久留米絣の着物に同じ布地のモンペをはいた若い娘さんが、大きい風呂敷包みを二つ両手にさげて切符を口に咥えたまま改札口に走って着て、目を軽くつぶって改札の美少年の駅員に顔をそっと差し出し、美少年も心得て、その真白い歯列の間にはさまれてある赤い切符に、まるで熟練の歯科医が前歯を抜くような手つきで、器用にぽちんと鋏を入れた。


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2008年02月21日

福永武彦 忘却の河

4101115028忘却の河 改版 (新潮文庫 ふ 4-2)
福永 武彦
新潮社 2007-08

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福永武彦『忘却の河』322ページ
人間の魂は成長するにつれて、使い古され、罪を重ね、穢れて死ぬ。


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2008年02月17日

中山可穂 ケッヘル

4163250409ケッヘル〈上〉

中山 可穂
文藝春秋 2006-06

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中山可穂『ケッヘル』上巻10ページ
 海に向かって指揮棒を振る男がいる。
 駆り立てられるような激しさで、一心不乱に棒を振っている。
 ヘッドホンをつけているわけではない。彼の頭の中には今まさに音楽が流れていて、目の前にはオーケストラが見えているのだろう。
 からだを前後左右に揺らし、海からの潮風にたゆたうように、跳ねるように、踊るように、内なる音楽に身を委ねながら全身で音楽を導いている。


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ニックネーム 美結 at 14:43| Comment(0) | か行の国内作品

2008年02月12日

桜庭一樹 私の男

4163264302私の男
桜庭 一樹
文藝春秋 2007-10

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桜庭一樹『私の男』247ページ
冬はとにかく、一面の白だ。平野がぜんぶ雪にかくされて、白い布をかぶせたようで、空もまた青でなく、白くけぶる。空と平野の切れ目がどこかわからなくなるほどだ。天気が崩れると、空だけが暗い灰色になる。海も、流氷に覆われてどこまでも白く、海と平野と空が、同じ冷たさで凍りついている。


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2008年02月06日

上橋菜穂子 闇の守り人

4101302731闇の守り人 (新潮文庫 う 18-3)
上橋 菜穂子
新潮社 2007-06

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上橋菜穂子『闇の守り人』19ページ
身体(からだ)についた傷は、時が経てば癒える。だが、心の底についた傷は、忘れようとすればするほど、深くなっていくものだ。それを癒す方法はただひとつ。――きちんと、その傷をみつめるしかない。
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C・ブロンテ ジェイン・エア

433475113Xジェイン・エア(上) (光文社古典新訳文庫)
C・ブロンテ 小尾 芙佐
光文社 2006-11-09

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C・ブロンテ『ジェイン・エア』
上巻 216ページ
外面というものは、若者に大きな影響を及ばすものである。人生の順風の時代がはじまったのだと、棘や苦しみばかりでなく、花もあり楽も人生がはじまったのだと私は思った。私の全身の機能は、環境の変化と、希望にふくらむ新しい職場によって刺激され、すべてが活気を帯びてきたように思われた。それらがなにをもたらしてくれるのか判断とはしないもの、なにか楽しいことがあるに違いなかった。


下巻 347ページ
神は、ある程度は自分の運命を切り開いていく力をわれわれにあたえてくださいました。そしてわれわれの力が、得られる養分を求め、われわれの意志が、たどり得ない道をたどろうと必死にあがくとき、われわれは満たされない飢えのために死ぬこともなく、絶望のあまり立ちすくむこともない。われわれは別の心の糧を求めればよい、味わいたくてたまらぬ禁断の糧のように味を匂いも強烈な、おそらくはいっそう清い糧を求めればよい。


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2008年01月31日

サン=テグジュペリ 夜間飛行

4622045222夜間飛行 (サン=テグジュペリ・コレクション)

サン‐テグジュペリ Antoine De Saint‐Exup´ery 山崎 庸一郎
みすず書房 2001-08

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サン=テグジュペリ『夜間飛行』82ページ
その明るさは目もくらむばかりだった。数秒間、目を閉じずにはいられなかった。夜、雲がまぶしい輝くなどとは信じようもないことだった。だが、満月とすべての星座が、それを輝く波に変えていたのだ。
ニックネーム 美結 at 10:38| Comment(0) | や行の海外作品